通常授業と違い、大学の先生や学芸員の先生、日本習字の教育部長の先生を招いて、この期間は特別に講義をお願いしています。また、「篆刻」「日本・中国の古筆と写本」「臨書発展」など書に関する内容を深める
授業も行われました。
今日はその中でも
文部科学省検定教科書東京書籍の編集・執筆、静岡大学名誉教授、常葉学園大学教授、日展会友、全国大学書道学会理事長などされている、書写書道教育の第一人者でもある平形精逸先生の講義を紹介したいと思います
。
授業は
①講義(90分) 「書の意義と特筆」「書表現と鑑賞の構造」
②作品作り(60分) 講義の内容を踏まえ学生が自分なりに表現した作品を先生に見ていただき、添削してしてもらう
③平形精逸先生の揮毫拝見(90分) 臨書→倣書→創作というプロセスにおいて、どのように表現を高めていくのか題材、筆づかい、墨量などをご教示
で行われました。
教育的立場の書道や芸術としての書の世界観について、平形先生の優しい言葉づかいにわかり易いお話で
学生も「書の楽しみ方」を学んだのと同時に「作品作り」の難しさ
に改めて感じ取ったようでした。また、書写と言う教育的側面の書道との違いも理解できたようで良かったです。![]()
時間の関係上、添削は一人1点という事でしたが、学生たちは紙面に文字をどのように表現したら良いか、悩みながら
作品を仕上げていました。添削では平形先生が一人一人講評を伝えながら添削
をしていただき、学生たちは新たな視点で書を捉える事ができる目を養えたと思います。
「講義」「作品作り」の集大成として、最後に平形先生が学生の前で半切・全紙・二八の紙に書いていただきました。説明を踏まえながら、「あれよあれよ」
と言う間に作品が書き上がり、魔法の筆さばきに学生は驚い
ていました。
貴重な経験とお話が聞けて、学生たちのレベルが飛躍的
に伸びた1日だったと思います。







































