卒業式が終わって1週間が経ち学校は、つかの間の静寂に包まれています。
39名の学生が本校から巣立ち、新しい人生に希望と不安をいだいて、出会いの4月を迎えます。
また、4月から淡海に入学する新入生も同じ気持ちなのでしょう。
現在、淡海では卒業作品展を行っています。
師範科は1年間、研究科は2年間。人生の中で一番書道に集中した時期だと思います。
学生たちの力作を是非、見に来てください。
記
日時 3月12日(火)~4月2日(火) 平日9時~16時
場所 観峰館別館(本校校舎) 滋賀県東近江市五個荘竜田町136
電話 0748-48-20323

卒業作品展 ご案内

卒業式 卒業証書授与

卒業式 2回生答辞

謝恩会 1回生余興①

謝恩会 1回生余興②

謝恩会 2回生余興

謝恩会 校長先生に目録贈呈
1月は祝日やイベントが多く、「観峰館の書初め大会」「成人の日」「オープンキャンパス」学校スタートは7日からなど・・・
1月の卒業制作は時間が少ない中、担当の先生と話し合いながら一緒に作品を作り上げていきます。(締め切りは1月31日です)
ある学生は2800文字を全紙に書き、ある学生は作品の構成に悩み、作品制作の難しさを体験しながらも楽しんでいるようにも見えました。
限られた時間で計画的に作品を作り上げていく勉強もこの卒業制作の目的ですが、学生にとっては、いつの間にか終わってしまったと思う感じでしょう。

全紙を横に淡墨(墨を水で薄めた)でダイナミックに・・

古典の特徴、書ぶりを学んでいます

1200文字を全紙に書いています

作品を吊るして、余白、文字の大きさなど見ています

悩み中 (^_^;)

広い部屋で、みんな集中して書きます
11月も中旬になり、紅葉が色鮮やかになってきました。
今日は、実用書式の授業について、お伝えいたします。
本校の実用書式は「表札」「のし書き」「祝辞」「洋封筒」「和封筒」「手紙」「はがき」などを正しい書式で、毛筆を使って書いていきます。
今回の写真は、「お祝い封筒」「不祝儀封筒」の練習しています。線の太さや文字の大きさ、筆への墨の含ませ方まで小さい文字だからこそ、慎重に進めないと綺麗にまとめることはできません。
丁寧に全体を見ながら書くのは大変ですが、学生たちは楽しんで書いていました。

講師による細かい解説

半紙に練習

和気あいあい。楽しく学んでます。

のし紙に清書中‼

研鑽とは 良き書友があってこそ! です

中紙に住所を記入。気が抜けません!
本校では8月20日より「夏季集中講座」と題して毎年、大学の先生を招いての講義、授業の復習や補足などを行います。
今回は、東京学芸大学名誉教授であり、前文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官、全日本書写書道教育研究会理事長の長野秀章(竹軒)先生を招いて午前中は「書写の大切さ」についての講義、午後からは「漢字かな交じりの書」について実技を交えながらの楽しいトークで学習しました。
話の中で、長野先生から「書は白を書く芸術」 「白を計算して書くことが大切」と言う話がありました。
私たちは墨(黒色)で半紙や画仙紙(白色)に文字を書いていきます。ついつい墨で書いた黒い線にばかり目を向けがちですが、白い部分には、なかなか目向けることができていません。
書とは白と黒とのバランス、コントラストによって、見る人の心を打つ芸術です。
広い視野を持って作品を見ることの大切さを教えていただきました。
次の日には「臨書発展」と題し明時代、清時代の書について学び、その他には日本の和様について学んだりして、技術と知識の両方を吸収しました。
最終日には、書を使った楽しい内容(蒔絵を使って墨池のふた、どんぶり、スマホケースなどに文字を書いたり、窓付き色紙に書写の文字でメッセージを書く)をしました。この内容は教室を開いたときに子供たちや成人の方々と楽しめるイベント例として体験してもらい、各自で楽しい催し物を考えてもらうための一つとして行っています。
暑い日が続いていますが、すぐ秋になり、冬になり「あっ」という間に卒業となります。残り半年となりますが、この夏までに学んだことをしっかり身に付けていただき、卒業に向けて頑張ってください。

長野先生講義 書写の大切さを説いています

長野先生講義 自分を解き放つ(漢字かな交じり)

長野先生講義 書をする意味を解説

硬筆書写 下書きを基に書いています

硬筆書写 上手に書けました

レジン液を使って磁石の頭に印を押した紙に付けています

レジン 乾かし中

蒔絵 カップに書きました

蒔絵 みんな一生懸命書いています

蒔絵を使って墨池硯のフタに書きました
淡海に入学して2カ月が過ぎようとしています。
今日は、指導法(一回生)の様子をお知らせします。
淡海は書写・書道の指導者を養成する学校ですので「教える」と言うことにも力を入れています。
本校の初代校長も「教えることは、学ぶこと!」とよく言っていましたが、教える立場で物事を考える方が、一人で学習している時よりもいろいろ考えさせられ、深く勉強することになります。
今回の授業では、添削(作品に朱筆で手直しする)の勉強をし、添削で大切なこと、作品の見方、添削の仕方、ポイントなどを学習しました。
皆さん、思った以上に朱筆を入れたり、伝えたいことが上手く伝えられなかったりと苦労をしていましたが、そこから多くのことを学ぶことができたと思います。
指導者として、また書の実力向上も含めて、まだまだ勉強することがありますが、着実に実力が付いてきていることに気付いている学生は少ないでしょう。
それに気づくのは・・・ 次回の投稿をお楽しみください。

- 書画カメラでポイント説明

添削に挑戦

たくさん朱筆をいれすぎたかな?

大切な作品です。慎重に朱を入れます。

添削するところに悩みます。

いつもと立場が逆になりましたね。