書道を勉強している人なら一度は見たことがあると思いますが、古典の臨書教本などで文字が白く、周りが黒くなっている本を見たことがあると思います。
これを拓本と言います。
※拓本(たくほん)は伝統的な器物の複写の方法の一つで、凹凸のある石碑、器具(硯、青銅器など)に紙や絹を被せて密着させ、布を巻いたタワシなどで紙の上を叩き、最後にタンポに含ませた墨を打ち(上墨;じょうぼく)、凹凸を写し採ります。この写し採った紙や布をまとめた物を拓本と言います。(ちょっち違いますが、魚拓に近いのかもしれませんね)
今回は、拓本がどうして文字が白く、回りがなぜ黒いのかを体験しました。
拓本採取は、学校に隣接している博物館、観峰館(かんぽうかん)の石碑(レプリカ)から好きな碑石を選んで採りました。 ※石碑は8基(九成宮禮泉銘、孔子廟堂碑、集王聖教序、曹全碑、真草千字文、顔氏家廟碑、玄秘塔碑)
この日は、天候にも恵まれ外気温35度を越える猛暑の中、みんな拓本に夢中になり、採った拓本に一喜一憂していました。
2回生は石碑一面を採るという事で、3人一組になって拓本を採りました。大きな石碑なので脚立に乗って一生懸命、女の子たちが工夫をしながら拓本を採りました。